
mmpolo さんのブログでは、ずいぶんと勉強させてもらっている。美術鑑賞のプロと云える方だ。勉強にならないわけがない。
さて、その mmpolo さんが師匠と呼ぶ画家(mmpolo さんは画家ではないが)の、山本弘展(1930〜1981)が、7月6日(月)から11日(土)まで、京橋近くの銀座通りに面した「ギャラリーゴトウ」さんの 2nd Room で開かれる。
私も、ブログでは馴染み深くなってしまった(たびたび作品とエピソードが登場するので)山本弘先生だが、実作を拝見していない。この機会に、是非、見てみたい。
案内状の作品は「箱」と題されて、まさに「箱」そのもの。幾分ひしゃげているが、側面に模様があり、内面は、しろ布で覆われているようにも見えるので、立派な「箱」なのではないか。
手前がすぼまり、遠近が逆になっている。画面中央に余白少なく大きく描かれた「箱」。単純明快な構図だが、トリッキーな構図でもある。
箱のサイズが画面上で大きすぎ、鑑賞者は、初め視点が定まらない。が、いずれ、箱の内部(少し暗くなっている奥)へ引き込まれる。
筆跡も大胆で荒々しく(それが山本先生の特徴)、箱といえば箱だが、これ何?と思ったら最後、箱には見えてこないかもしれない。
但し、左側の輪郭線の青色が、茶系の背景から「箱」をちゃんと立ち上げている。
けれどこの「箱」には厚みが無いのだ。
内部の白布のようなものに包まれながら神隠しにあったように、何処かへと行ってしまいそうな予感がする。そして、そうなってしまうよう、私は期待してしまうのだ。
山本 弘展 --- 虚無の画家---
7月6日(月)〜11日(土) ギャラリーゴトウ(2nd Room)
http://www.gallery-goto.com